インターネットのおかげでなにかと便利になりましたが、デジタル化された『駿國雜志』(明治後期の吉見書店版)を、Google Play で読むことができます。
『駿國雜志』というのは、旗本だった阿部正信が江戸時代後期の天保14年(1843年)に著した全49巻からなる駿河の歴史と風土をまとめた書物です。
その中の、「巻之十」(吉見書店版73ページ)に、梅ヶ島温泉と家康公について、ほんの少しだけ記述がありますので紹介します。
梅か島の湯安倍郡梅か島村にあり。駿府案内記云。慶長年中神祖此湯に浴し玉ふ。其御湯壺今に存せり。云云。
ここで「神祖」と 書かれているのが、徳川家康公です。
これが書かれたのは、慶長年間からすでに二百年以上経っていますから、参考にされた『駿府案内記』(駿府政事録)も調べてみたいですね。