2017年10月5日木曜日

『駿國雜志』の中の梅ヶ島温泉

静岡市の秘境の温泉、濃い温泉の梅ヶ島温泉です。


インターネットのおかげでなにかと便利になりましたが、デジタル化された『駿國雜志』(明治後期の吉見書店版)を、Google Play で読むことができます。

『駿國雜志』というのは、旗本だった阿部正信が江戸時代後期の天保14年(1843年)に著した全49巻からなる駿河の歴史と風土をまとめた書物です。

その中の、「巻之十」(吉見書店版73ページ)に、梅ヶ島温泉と家康公について、ほんの少しだけ記述がありますので紹介します。

梅か島の湯
安倍郡梅か島村にあり。駿府案内記云。慶長年中神祖此湯に浴し玉ふ。其御湯壺今に存せり。云云。

ここで「神祖」と 書かれているのが、徳川家康公です。

これが書かれたのは、慶長年間からすでに二百年以上経っていますから、参考にされた『駿府案内記』(駿府政事録)も調べてみたいですね。
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