2017年10月2日月曜日

緒形拳さんと茂木草介さんのサイン

静岡市の秘境の温泉、濃い温泉の梅ヶ島温泉です。


これはあの有名なお二人の色紙で、梅ヶ島温泉のホテル梅薫楼に残されているものです。

左のサインは、茂木草介さん(明治43−昭和55年)。大阪市生まれの脚本家で、昭和39年(1964年)に梅ヶ島温泉の梅薫楼に長逗留して、NHKの大河ドラマ『太閤記』(昭和40年)の脚本を書きました。(原作は吉川英治の小説『新書太閤記』です。)

右のサインは、俳優の緒形拳さん(昭和12年−平成20年)。脚本家の茂木先生に呼び出されて梅ヶ島温泉にやって来てこの色紙にもお二人が揃ったというわけです。

緒形拳さんも故人となってしまわれましたが、当時はまだ新人で、豊富秀吉らしく猿に似ていたということで、NHKの大河ドラマ『太閤記』で主役に抜擢されたそうです。

大河ドラマ『太閤記』は、このお二人が梅ヶ島温泉に滞在した翌年の、正月から年末まで放送され、大変な人気を博しました。

緒形拳さんは梅ヶ島温泉にすっかりはまってしまい、その後も毎年湯治に訪れています。奥さんのお腹が大きい時にもご夫婦で来られ、さらにお子さん連れでも滞在されました。