2017年8月10日木曜日

玉川にあるウィスキー工場「ガイアフロー静岡蒸留所」

静岡市の秘境の温泉、濃い温泉の梅ヶ島温泉です。




静岡市街地方面から梅ヶ島に向かって安倍川沿いを上ってきて、右手の俵沢の集落を過ぎた信号のある交差点に「玉機橋」という大きな橋があります。その橋を渡らないでまっすぐ来ると梅ヶ島方面になりますが、その橋を渡ったところが玉川地区。ガイアフロー静岡蒸留所は、玉川地区を走る県道27号線沿い、玉川中学校を過ぎてちょっと先の左側にあります。

ここでのウィスキーづくりが発表された2015年は、NHKのテレビでちょうど『マッサン』という、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝をモデルにした人物を主人公とする連続テレビ小説が放送されていたという最高のタイミングで、静岡市にウィスキーが生まれることが祝福されていたかのようでした。

その後、2019年の初出荷に向けて、静岡のウィスキーは順調に育っているそうです。大小3種類の樽での予約販売も、出荷前からすでに完売しているということですから、ウィスキー好きの皆さんには待ちきれませんね!

ガイアフローという会社は、もともと世界の珍しいウィスキーを輸入販売する会社で、5大ウィスキーとされる:スコットランド;アイルランド;アメリカ;カナダ;日本(!)以外の、特にヨーロッパ各地で蒸留されたウィスキーを私たちに紹介してくれています。

ということは、日本もウィスキー産地として世界に知られているということなんですが、それを大正時代に始めたのが、ニッカウヰスキー創業者である竹鶴政孝だということです。

日本には日本の伝統的なウィスキーがあるということで間違いないともいえますが、ガイアフローのウィスキーは、「クラフトウィスキー」といって、小規模で、ハンドメイドで作られるものです。それはウィスキーの聖地ともいえるスコットランドの一部でも行われているものだそうですから、大産地である日本でも、すでに始まっているクラフトウィスキーが、ここ玉川のきれいな水と空気で生み出されるというのは、とても楽しみなことですね。

今年の春には、見学会も開催されて、梅ヶ島地区からも旅館民宿の経営者が見学に行っています。2019年の初出荷には、梅ヶ島温泉の旅館でもお出しできるようになるかもしれませんよ。