昭和11年(1936年)8月13日(木曜日)という日が、梅ヶ島(当時の靜岡縣安倍郡梅ヶ島村)にとっての大きな記念の日になっています。
それは、静岡の市街地方面から梅ヶ島まで、自動車で通ることができる道路が開通した日だからです。
梅ヶ島温泉の歴史(5)では、『史話と伝説 梅ヶ島物語』という本の中に「昭和12年」に開通したと記されているということを紹介しましたが、きょうは、梅ヶ島の歴史に詳しい方に教えていただきましたので、それを紹介します。
教えてくださった方は、市川
梅ヶ島小中学校のある六郎木(字)の市川屋のご主人で、かつては梅ヶ島で教員もされ、静岡市と合併後には、市会議員もされていた先生です。
教えてくださった内容は、次のようなことです。
「梅ヶ島村誌」によると、昭和10年開通になっていますが、他の文献では、昭和11年8月13日となっています。
時の駐在所警察官14代の山崎亀雄氏の日記から、この日を割り出しています。
僕の記憶でも、僕は当時、小学校の4年生だったと思うので、昭和10年ということはないだろうと思っています。
開通の日には、静岡市の方から、当時「豆タク」と呼ばれていたタクシーが8台やってきて、その8台が並んで駐められていたのを憶えています。
自動車道路が開通したのを記念して、当時の梅ヶ島小学校の校長先生が「
ちょうどそのころ、お父さんが梅ヶ島の駐在所に勤務していたという方から、梅ヶ島温泉の清香旅館に、とても貴重な品物を見せていただきました。
この写真の、木のお盆です。
とても大事に保管されてきたようで、まるで最近の物のようにも見えますが、金の文字で「林道開通記念」と「梅ヶ島村」の文字が、右から左に印されています。
当時は今のような「県道」ではなく、「林道」とされていたこともわかります。